外壁塗装にラジカル塗料?シリコン塗料よりいいの?特徴や価格

外壁塗装にラジカル塗料?シリコン塗料よりいいの?特徴や価格

一般的にご自宅のメンテナンスは10年に1度と言われていますが、実際には15年に1度くらいで塗り替える方が多いです。昔の塗料では防水性、美観性含めて、10年前後の耐久性の塗料が主でしたが、近年では耐久性の高い塗料が多くなってきました。その中でも今回は人気のある塗料であるラジカル塗料(ラジカル制御塗料)について、特徴や価格について解説します。

目次

ラジカル塗料とは

ラジカル塗料とは、正式名称はラジカル制御塗料といい、塗膜の劣化原因であるラジカルの発生を抑制する酸化チタンと光安定剤(HALS)が含まれている塗料のことを言います。

アクリルやシリコンのような素材に由来するものではなく、酸化チタンを活用している塗料です。

※ 「ラジカル」とは塗料を劣化させてしまう因子。主な塗膜の劣化症状としては、チョーキング現象(壁を触ると白い粉が付く劣化症状)があります。

ラジカル制御酸化チタンと光安定剤が働き、塗膜の耐候性を非常に強くしてくれるので、現在とても人気がある塗料になります。

スクロールできます
塗料耐用年数価格帯耐候性防カビ
防藻性
低汚染性遮熱性
アクリル塗料約5~8年1,000~1,800円/㎡
ウレタン塗料約7~10年1,500~2,500円/㎡
シリコン塗料約10~13年1,800 ~ 3,500円/㎡
ラジカル塗料約12~15年2,500~3,200円/㎡
フッ素塗料約15~20年3,000~4,800円/㎡
無機塗料約20~25年3,500~5,000円/㎡
塗料の比較

ラジカル塗料の特徴

特徴(メリット)

1.高耐久性塗料の中ではコストが安い

価格はシリコンよし少し高いくらいなのに、耐候性はフッ素樹脂並みで、耐久性も高くコストパフォーマンスに優れています。

2.チョーキングが起こりにくい

ラジカル塗料を使う一番のメリットはなんと言っても、塗膜の劣化を防いでくれる点にあります。ラジカル制御型塗料は、ラジカルの発生を抑制できるので、チョーキング現象に対して高い効果があります。 結果として、塗料の耐候性を向上させることができます。

3.下地を選ばない・塗装しやすい

サイディングや、モルタル・コンクリート、木部やアルミなど、建物のどの部分にも使う事ができます。また、塗料の伸びが良く、ムラが出にくいので塗りやすいです。

4.光沢が持続し、防汚性・防カビ性に優れる

汚れに強く、変色しにくいため、塗装後の光沢も長持ちします。また、ツヤのある塗膜は、カビやコケが付着しにくく汚れをはじきやすくなります。

特徴(デメリット)

1.濃彩色の調色が困難

酸化チタンは「白色顔料」のため調色をするときに 使用すると、 濃色を作ることが難しくなってします。ブラックやネイビーなど濃い色にラジカル塗料を塗装してしまうと、ラジカル抑制効果を発揮できません。

2.実績が少ない

発売から数年しか経っていないため、知名度が低い。

最後に

ラジカル制御塗料は近年開発された塗料で、ラジカル制御型酸化チタンと呼ばれる塗膜の劣化を抑える素材が活用されており、耐久性の高さが特徴的です。

ラジカル塗料が発売されるまでの塗料の主流は、シリコン塗料でした。もちろん今でもシリコン塗料はコストも安く、耐用年数も10年程度持つので人気の塗料ではありますが、近年ではラジカル制御塗料を選ぶ方も増えてきています。

ただし、発売開始から10年程度とまだまだ知名度がそれほど高くなく、塗装実績のある塗装業者も少ないです。

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