リフォーム費用を金融機関で借入する際に、「リフォームローン」の活用を検討している方も多いと思います。しかし、リフォームのローンを選ぶ際に気になるのが、「住宅ローンが残っていても申込できるの?」「定年退職していて収入がないけど審査は通るの?」といった審査基準や、「無担保型/担保型」「固定金利型/変動金利型」などの種類の違い。
今回は、このような疑問についてわかりやすくお答えしつつ、おすすめのリフォームローンもご紹介します。
リフォームローンとは?
リフォームローンは、古くなった住宅の増改築や修繕などを目的としたリフォーム工事をするときに利用できるローン。そのため、新たに住居を構えるときの新築工事では利用することはできません。
リフォーム工事の費用の相場は50万円~300万円と言われていますが、工事が大掛かりになればマンションでは700万円~1000万円、戸建て住宅では1000万円~1500万円が掛かることもあります。
この制度は民間の金融機関で取り扱われており、ご自宅に抵当権をつけない「無担保ローン」であることが一般的です。
リフォームローンの審査について
審査のハードルが低い
審査の内容は、住宅ローンとさほど変わりありませんが、審査基準はそれほど厳しくありません。審査内容と審査基準は下記のとおりです。
年齢 20〜70歳(借入時) 20〜80歳(完済時)
年収 200〜300万円以上
勤続年数 1~2年以上 ※自営業の場合は、2年以上の継続した事業収入があること
住宅ローンの場合は自宅の担保提供が必要ですが、リフォームローンでは担保がなくても融資を受けられます。リフォームローンは担保提供が不要なため、住宅ローンに比べて手続きに必要な書類が少なく、借入れまでに掛かる時間も短くなることが多いです。
各社のリフォームローンの内容
下記は苫小牧市でのリフォームローンの借入できる金額の相場、期間、金利等になります。担保を必要としない分、金利が1.3~4%(たいていは3%未満)と高い商品が多く、借入金額が高いほど月々に返済しなくてはいけない額も大きくなります。
リフォームローン | |
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借入可能な金額の上限 | 500~1,500万円 |
借入可能な期間 | 最長10~15年 |
金利相場 (※2023年2月現在) | 約1.2〜4.3% |
団体信用生命保険への加入 | 加入/非加入タイプがある(※商品によって異なる) |
審査期間 | 最短で1、2日~1週間 |
苫小牧市での【無担保型】リフォームローンの比較
銀行/会社 | 北海道銀行 | 北洋銀行 | 苫小牧信用金庫 | 住宅金融支援機構 | イオン銀行 |
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商品名 | 道銀リフォームローン | リフォームローン | リフォームプラン | グリーンリフォームローン | リフォームローン |
借入金額 | 10万円以上 1,000万円以内 | 10万円以上 1,500万円以内 | 1万円以上 1,500万円以内 | 10万円以上 500万円以内 | 30万円以上 500万円以内 |
借入期間 | 固定金利型 6カ月以上10年以内 変動金利型 6カ月以上15年以内 | 6ヵ月以上20年以内 | 3ヵ月以上20年以内 | 1年以上 10年以内 | 1年以上 10年以内 |
金利 (2023年2月現在) | 変動金利: 2.425% 固定金利: 3.000% | 変動金利: 2.30% 固定金利: 2.90% | 店頭確認 | 固定金利: 1.17% | 固定金利 2.75% |
保証人 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 |
手数料 | なし ※繰上返済手数料: 5,500円/税込 | なし | 5,500円~33,000円 | なし | なし |
団信への加入可否 | − | 任意 | − | 任意 | − |
備考 | ■インターネット受付あり ■条件により優遇制度あり | ■借入金額300万円 までは所得証明資料不要! | 来店不要 |
「無担保型」と「有担保型」の違い
- 借入可能な金額の上限 500万~1,000万円
- 借入可能な期間 最長10~15年
- 金利相場 約1.3〜4%
- 借入可能な金額の上限 1,000万~1億円
- 借入可能な期間 最長35年
- 金利相場 約0.38〜1%
「変動金利型」と「固定金利型」の違い
【変動金利型】
「変動金利型」のローンは、市場金利に連動して、定期的に金利が変わるシステムです。
金利は年に2回、4月と10月に更新されます。
【固定金利型】
「固定金利型」の金利は、契約時から返済終了まで変わりません。
市場金利がどんなに変わっても、同じ割合で利息を払い続けることになります。
金利について
リフォームローンは住宅ローンに比べて借入限度額がかなり低いです。特に無担保型の場合の借入限度額は500万円~1500万円程度です。無担保でローンを組めるのはとても魅力的ですが、中古物件を購入して間取りを替えるほどの大掛かりなフルリフォームをする場合、リフォーム費用は1000万円を超えることもありますから、そのような計画を立ている方には不向きです。
また、リフォームローンの金利は、最低でも1.2%、平均で3~4%程度です。現在の住宅ローンの金利水準が変動金利の場合で0.5%前後、フラット35リフォーム一体型の場合は2.0%以下ですから、比較するとかなり高くなっているのがわかります。
金利は1%違うだけでも返済額はかなり違ってきますから、リフォームローンを申し込んだ時に、年5%以上の高い金利を提示された場合は契約は一旦見送ったほうが良いでしょう。
500万円借りた場合の返済総額の違い
金利 | 2% | 3% |
月々の返済額 | 46,006円 | 48,280円 |
返済総額 | 5,520,756円 | 5,793,580円 |
差額は1%でも28万円ぐらいになりますから、リフォームローンの高金利は大きいです。
リフォームローン借り入れまでの流れ
まずは、借入までにどのようなステップを踏む必要があるのかを理解しましょう。
※各金融機関によって多少異なりますのでご注意ください。
近年は各行のホームページ上に設置された専用フォームから必要情報を記入することで、仮審査の申込みができる方法が主流となっています。なお専用フォーム以外では、各店舗、電話での申込みが可能です。
銀行側が諸要素をチェックし、融資の是非を暫定的に判断します。インターネットで申込みをした場合は、Eメールで仮審査の回答が届き、最短なら即日回答をもらえる場合もあります。
仮審査通過後、所定期限内に必要書類を融資元に提出すれば、正式審査の申込みが完了。このとき必要とされる書類は、下記の3点のコピーとされることが一般的です。
●納付書(または資金使途を確認する書類)
●源泉徴収票(または住民税決定通知書か確定申告書)
●本人確認書類(借入元に口座がある場合は不要な場合も)
※そのほかにも書類を求められる場合がありますので、詳細は仮審査後の送付状に記載されている必要書類の項目をご確認ください。
必要書類提出後、正式審査が行われ、Eメールまたは電話で融資の是非について回答が届きます。通知までの目安は3日営業日前後を考えておくとよいでしょう。
契約手続き
融資OKの連絡を受けたら、借入先から送付された以下の書類に、署名と届出印を捺印のうえ、郵便にて返送。これをもって契約の手続きとなります。
●消費者ローン契約書
●保証委託契約書
●口座振替依頼書(ローン用)
※契約先やお客様によっては上記以外の書類提出を求められる場合もあります。
指定の支払先もしくは申込先の銀行口座に融資額が入金されて融資完了です。
まとめ
今回は借り入れの流れからリフォームローンのメリット・デメリットなどをご紹介していきましたが、纏めると
- リフォームローンは審査がそれほど厳しくなく気軽に借りられるローン。
- リフォームローンは借り入れられる金額は限られている。
- リフォームローンは金利が高く返済期間も短い。という事がわかりましたね。
外壁塗装や補修をお考えの際は、地元の施工業者に相談するほうが、安くて高品質な工事を受けられるためオススメです。外壁塗装をお考えの方は是非この機会にご検討いただければ幸いです。
外壁塗装工事に火災保険を使うこともできる
外壁塗装に火災保険を適用することは可能です。ただし火災保険がおりればの話です。
家の外壁の損傷が自然災害によるものだとしても、火災保険の対象にならない場合もありますので、注意が必要です。
1.外壁・屋根の破損が災害によるものであること
2.被災から3年以内の損傷であること
3.損害の補修費用が火災保険の免責金額を超えていること
必要条件としては、壁・屋根の破損が災害によるものであることの他に、被災から3年以内の損傷であることが条件としてあります。3年を超えるものにつきましては時効となり、申請することはできません。ただし、自費で既に工事を行っていた場合は、3年以内であれば工事の請求書をもとに保険金を申請することができます。また、免責金額は保険の内容にもよりますが、通常はおおよそ20万円ほどで設定されているのが一般的です。
外壁・屋根塗装に関する事ならアイキョウへお気軽にご相談下さい