そろそろ家の外壁の塗り替えの時期になってきたけど、どの塗料を使えばいいのか迷いますよね。できれば安くて長持ちする塗料を使いたいというのが人間心理だと思いますが、今回は高耐久塗料であるフッ素塗料の紹介をしていきます。
高耐久塗料であるので、もちろん値段も高い塗料になります。しかし、塗料には豊富な種類があれば外壁にも多くの種類がありますので、ご自宅の外壁の塗り替えにフッ素塗料は必要な塗料のか、記事を通して判断基準にしてみて下さい。
フッ素塗料とは
フッ素といえば歯磨き粉を想像される方もいらっしゃるかと思いますが、フッ素は大切なものを守り、そして長持ちさせてくれます。蛍石(フローライト)という石が成分です。
フッ素系塗料とは塗料の主成分が合成樹脂で、その樹脂にフッ素が含まれている塗料のことをいいます。耐用年数が長く性能が優れていることから、外壁塗料の主流であるウレタン系塗料やシリコン系塗料より高価です。
塗料 | 耐用年数 | 価格帯 | 耐候性 | 防カビ 防藻性 | 低汚染性 | 遮熱性 |
---|---|---|---|---|---|---|
アクリル塗料 | 約5~8年 | 1,000~1,800円/㎡ | △ | △ | △ | △ |
ウレタン塗料 | 約7~10年 | 1,500~2,500円/㎡ | △ | △ | △ | △ |
シリコン塗料 | 約10~13年 | 1,800 ~ 3,500円/㎡ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
フッ素塗料 | 約15~20年 | 3,000~4,800円/㎡ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
無機塗料 | 約20~25年 | 3,500~5,000円/㎡ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
フッ素塗料の特徴
特徴(メリット)
1.高い耐久性・耐候性
外壁としっかり密着する性質を持ち、外壁塗装の耐用年数が長いです。ウレタン系塗料の耐久年数は5~8年、シリコン系塗料は10~15年とされるなか、フッ素系塗料の耐久年数は15~20年にもなります。また、紫外線や雨水のダメージを受けにくく、色あせしもなかなかしません。
2.耐熱性
フッ素素材は熱で切断されにくい性質があります。(「断熱性」とは異なります)そのため、暑さ、寒さに強く長時間耐えることができます。
3.親水性
親水性とは、水に馴染みやすいという機能です。雨水などが壁に密着して流れることで、鳥のフンや空気中の汚染物質が外壁の塗膜表面にくっつくことがあっても雨と一緒に汚れも落ちていきます。
4.防藻性、防カビ性
湿度が高い場所の壁や太陽の光があまり当たらない北側の壁は藻やカビが繁殖しやすいですが、フッ素塗料はその心配が少ないです。
5.防水性
外壁は、外の温度の変化により広がったり収縮したりしています。弾性のあるフッ素塗料なら、この変形に柔軟に対応し塗膜が割れる心配がありません。ヒビや割れをカバーし、水をガードしてくれます。
特徴(デメリット)
1.価格が高い
価格が高いことが一番のデメリットです。耐用性が高く長持ちするので、トータルコストから見ればそこまで高いわけではありませんが、最初にまとまった工費の負担が必要になります。
2.艶なしのフッ素系塗料がない
高い親水性は艶があるからです。艶なしではこの親水性が効果を発揮できません。
3.再塗装がやや難しい
フッ素系塗料の耐候性の高さ故、塗膜の耐久性が低下していない場合は塗料の密着性が悪く、思うような効果を発揮できない場合があります。
フッ素系塗料がオススメの方
- 光沢のある仕上がりにしたい
- トータルコストを節約したい
- あまり手入れをしたくない
- 家を長持ちさせたい人
- 建物自体の寿命が短い
- 10年以内に建て替えを考えている
フッ素塗料でも建物や屋根そのものの寿命や強さを伸ばすことはできません。そのため、外壁や屋根そのものの劣化が激しい場合は、グレードの低い塗料(単価の安いシリコン系やウレタン系塗料)で様子を見るという手も考えられます。
まとめ
フッ素塗料は、住宅の外壁用塗料の中では耐用年数が比較的長く、親水性や防汚性能も優れていて美観が長く保てます。その高い性能から、大型の建造物や航空機などにも使われていますが、高価なので一般住宅での普及率はまだ低いです。
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