外壁塗装の高圧洗浄時の薬剤を使ったバイオ洗浄とは

バイオ洗浄

外壁塗装を行う前に必ず行われる外壁面の洗浄、高圧洗浄ですが、通常の水だけで行う高圧洗浄と、薬品を使ったバイオ洗浄という2種類の方法があります。業者からこのバイオ洗浄をすすめられた方の中には疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

目次

バイオ洗浄とは

外壁や屋根において汚れている原因の多くはカビやコケなどの菌類によるもので、水洗いだけでは完全には落ちず、残ってしまった菌を元にしてまたカビや苔が発生してくることがあります。

そこで、薬品を使ってこびりついたコケ、藻、青カビや黒カビといったカビを完全に死滅させて汚れを落とす洗浄をバイオ洗浄といいます。

作業方法/高圧洗浄との違い

バイオ洗浄は高圧洗浄中の水全てにバイオ洗剤を混ぜるというものではなく、高圧洗浄をする前に、洗浄する面全体にバイオ洗剤を散布して、細菌を分解した上で、高圧洗浄を行います。

作業工程

STEP
高圧洗浄

洗剤をしみ込みやすくするために、洗浄面全体を高圧洗浄で濡らします。

STEP
バイオ洗浄剤を散布

汚れに応じて洗剤の希釈度合いを変えながら、洗浄面全体に散布。そのままの状態で5分~10分待ち、汚れを分解させます。

STEP
高圧洗浄

バイオ洗浄剤により浮き上がった汚れを、2度目の高圧洗浄で洗い流します。

メリット

外壁塗装において、バイオ洗浄は環境に優しく、効果的な洗浄方法です。バイオ洗浄は、微生物が分解することで、汚れやカビを取り除く方法です。

1.環境に優しい

バイオ洗浄は、強い薬剤を使用しないため、環境に優しい方法です。また、洗浄後に排水される水も、生物分解されるため、環境への影響が少ないです。

2.汚れやカビを徹底的に取り除ける

バイオ洗浄は、微生物が分解することで、汚れやカビを徹底的に取り除くことができます。また、高圧洗浄と比べて、表面を傷つけることが少なく、外壁の劣化を抑えることができます。

3.塗装の密着性が向上する

外壁に付着した汚れやカビは、塗料の密着性を悪化させる原因となります。バイオ洗浄によって、外壁の表面がきれいになることで、塗装の密着性が向上し、塗料の持ちが良くなります。

4.コストが抑えられる

バイオ洗浄は、高圧洗浄と比べて、労力や時間がかからず、コストが抑えられます。また、塗装前のバイオ洗浄によって、塗料の持ちが良くなるため、長期的なコスト削減にもつながります。

デメリット

1.洗浄効果が低い場合がある

バイオ洗浄は、汚れを微生物が分解することによって落とすため、洗浄効果が従来の高圧洗浄や化学洗浄に比べて低い場合があります。また、特定の汚れに対して効果がない場合もあります。

2.手間や時間がかかる

バイオ洗浄は、微生物が汚れを分解するために時間がかかります。また、微生物を活性化させるためには特定の温度や湿度、酸素の濃度などの条件が必要であり、手間がかかる場合があります。

3.においが気になる

微生物が活性化するためには、特定の菌類を含んだ液体を散布する必要があります。この液体には独特のにおいがあり、近隣住民に迷惑をかけることがあるため、事前に周囲への配慮が必要です。

バイオ洗浄の費用

バイオ洗浄の費用は、洗浄剤の購入や高圧洗浄の工程が多くなるという理由から、単価(㎡)は高圧洗浄だけよりも少し高くなります。

高圧洗浄
単価200~400円/1㎡

バイオ洗浄を行う際には、業者によって使用する微生物や方法が異なるため、事前に確認することが大切です。また、洗浄方法によっては高圧洗浄などの補完的な処理が必要になる場合があるため、注意が必要です。

また、バイオ洗浄はまだ新しい手法の一つなので、バイオ洗浄自体に否定的な業者もいます。そもそも水でもしっかり乾かさないとサビやコケなどの問題が出るものですし、家の立地や建物の築年数によっても結果が異なり、絶対にどちらが良いという答えは出せません。総合的に判断して作業を行う必要があります。

お困りの際にはご相談ください

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この記事を書いた人

苫小牧を中心とし、プロフェッショナルな職人・営業を揃え、高クオリティな塗装工事をお約束します。
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