外壁塗装で塗料が完全に乾燥するまでに注意して頂きたい事

外壁塗装で塗料が完全に乾燥するまでに注意して頂きたい事

外壁塗装の際に気を付ける事、特に乾燥するまでの注意点があることをご存じでしょうか。

塗料の乾燥には段階があり、注意点をおさえておけば不安点を取り除き、施工後の不具合も防ぐことができます。

塗料が「完全乾燥」するまでの注意事項がいくつかあります。このポイントをおさえておかないと、塗膜が剥がれるなどのトラブルが発生する可能性があります。

この記事でわかること
  • 乾燥時に注意すべき点
  • 完全乾燥までの目安
目次

乾燥時に注意すべき点

塗料の乾燥は、塗料本来の性能を発揮する為に欠かせない工程であり、塗料の種類、季節、温度、湿度、風通し、日向日陰によって乾燥速度が変化します。外壁塗装時にはこのような特徴を踏まえて塗料を選ぶことが、満足のいく外壁塗装に繋がります。

乾燥するまでむやみに触らない

まず初めに完全乾燥していない外壁をむやみに触るのはやめましょう。「指触乾燥」といって指の腹が塗膜にかるく触れたとき、指に塗料が付着しない状態があります。これは一見乾いていそうに見えて、内部は乾燥が終わっていない状態ですので、強く触ってしまうと剥がれてしまいます。

何時間か経ったとしても、内部はしっかり乾燥しておらず、表面のみ乾燥している状態なので、何か負荷がかかってしまうと内部から剥がれてしまうのです。

モノを立て掛けない(特に弾性塗料を使用の場合)

塗装は1、2時間で乾燥するものではありません。完全に乾燥する前に、物を立てかけたりすると、塗装面が剥がれてしまったり、部分的に凹んでしまったりすることがあります。

外壁塗装の経験者の方で、塗装後になんとなく外壁にビニール傘を立て掛け、それが原因で塗膜が取れてしまう事があります。

傘のビニール部分には、水性弾性塗料の塗膜にくっつくと一体化しやすい可塑剤が使われているため、傘を取るときに塗装が剥がれてしまう可能性があります。少しの油断でも塗装の失敗につながるので気をつけましょう。
ビニール傘の他に、自転車のグリップ部分などのゴム状で柔らかいものは同様の現象が起きる可能性があります。

この現象は施工後徐々に減少していきますが、正確に何ヶ月経てば大丈夫、というのは言い切れないため、特に弾性塗料を外壁に使用した場合は施工後半年~1年くらいは外壁に上記のような柔らかいものを立て掛けないことをお勧めいたします。

完全乾燥までの目安である“約2週間”は注意が必要

完全乾燥までの目安は春秋で約2週間です。
上記に記載したような、無闇に触ったり、モノを立て掛けたりしてしまうと塗膜の剥がれに繋がってしまうこともあります。

詳細な乾燥時間は使用する塗料によりけりですが、目安は約2週間、その間は注意する必要があるのです。
もっと注意すべき点が知りたい、という方は、この塗料に特化して、施工後の注意点は何かあるか、施工業者に質問しておくことをお勧めいたします。

乾燥による注意事項については、意外と業者も伝えてくれない

施工業者にとって、塗料の乾燥時間を詳しく話すことが説明として重要視されているかというと、そうではない部分があります。乾燥時間の説明自体はしますが、それよりも、施工箇所の説明であったり、工事全体の流れであったりを重点的に説明するのです。

施主側としても、乾燥時間についてよりも、上記の説明の方がより興味があり、施工前に乾燥時間についてまで意識が及ばないのが通常です。

よって施工前の説明の際に、施主側の皆様が、意識的に乾燥時間について質問することをお勧めします。

塗装の流れとして、乾燥時間が必要となるタイミングは主に、高圧洗浄後、下塗り後、上塗り1回目後、2回目後の計4回です(使用する塗料によって、下塗りが2回必要な場合や上塗りが3回必要な場合があります)。このタイミングのときに、使用する塗料パンフレットに載っている乾燥時間(工程内時間と記載があります)と相違がないか確認しておきましょう。

この乾燥時間は、塗料が外壁に塗装される際に塗料メーカーが検証を重ねた上で、出しておりますので、しっかりと守らなければ後々の不具合(剥がれ、色ムラ)に繋がってしまう恐れがあります。

乾燥したか自分で確かめるのは厳禁

塗装後に完全に乾燥しているかどうかは、経験を積んだプロでないと判断できません。外壁塗装は、外部から見ると乾いているように見えても、内部はまだ乾燥しきれていないこともあります。この段階で触ってしまうと塗装の接地面がずれてしまい、結果的に剥がれてしまいます。外壁がしっかり乾いているか気になる気持ちもわかりますが、素人判断で触るというのは塗装が剥がれるリスクを高めるだけなので絶対に止めましょう。

戸建の場合は外作業をしない

戸建の場合、乾燥期間中であっても、芝刈りや剪定、洗車など屋外で何らかの作業をしたくなることがあるかもしれません。壁に直接触れなければ特に問題ないように思えるかもしれませんが、外作業によっては土や草が壁に飛んでしまったり、洗剤を含む水がくっついてしまったりする可能性があります。それだけで塗装が失敗するとは限りませんが、塗膜が剥がれる原因になりますので、完全に乾燥するまでは屋外作業は控えましょう。

注意事項を業者に確認する

外壁塗装に関する業者の説明は、施工の方法や塗装効果、施工箇所、かかる費用などが中心です。乾燥するまでの間の注意点もしっかり確認が必要です。塗装業者からすると、施工期間中は外壁に触れない、何かが当たるようなことはしないだろう、というのが前提になっています。そのため、乾燥するまでの行動に関する注意はしないのが一般的です。しかし、塗装に関する知識がない場合は、特に注意がない限り触っても大丈夫と思ってしまったり、どのタイミングで触ってもいいのかわからなかったりします。何をどう注意すれば良いかわからない場合は、業者に直接聞いてみるのがベストです。事前に聞いておけば注意点がわかるので、乾燥するまでにやってはいけないことをする心配もありません。

塗料の乾燥に関する疑問点

乾燥したら雨が降っても色は落ちないの?

使用する塗料によって明確な時間は変わってきますが、塗装後約24時間経っていればその後雨が降っても問題はありません。

より細かく知りたいという方は、ご自宅の外壁塗装に使われている塗料のパンフレットを施工業者に見せてもらいましょう。そこには塗料の目安乾燥時間が載っていますので、それを参考資料とするのが正確です。

施工後1ヶ月経たないうちに塗膜が剥がれた!業者は対応してくれる?

無償対応してもらえることが多いです。

外壁塗装を契約する際に保証が付くかも確認することで、施工後のフォローが整っている施工会社かどうかの見極めることにも繋がります。
保証年数は、主に塗料のランク(耐候年数)によって3年~長くて10年保証をつける施工業者もいます。

塗料の乾燥時間を早める方法はあるの?

本来、外壁塗装に乾燥時間はつきものであり、前段でもお話したようにしっかり乾燥させることが塗料本来の性能を発揮することにも繋がります。

工期を短く済ませたいからといって、むやみに乾燥時間を短くすることを考えてしまうと、塗料本来の性能が発揮されなかったり、剥がれ等の不具合が発生してします。

しかし、外壁塗装工事は短くても1週間程かかり、天候の影響を受けたりするとそれ以上にかかります。その間、思ったように窓を開けられなかったり、騒音があったりとストレスを受けることもしばしばです。
乾燥時間を早めることで、なるべく工期を短く済ませられるのであればそうしたいという気持ちがあるのも確かでしょう。

あくまでも塗料が乾燥するまでに時間はかかるというのが前提に、塗料メーカーが出している乾燥時間は守りながら、上記2点のポイントで乾燥時間を最低限に留めるイメージを持ちましょう。

・冬場や梅雨時の施工は避ける
冬場や梅雨時は乾燥時間が長く必要です。乾燥時間をなるべく早めるためには気候が穏やかな春秋がお薦めです。

・溶剤塗料を使う
乾燥のことを考えるのであれば水性塗料よりも溶剤塗料を使用することをお勧めいたします。
注意点として油性塗料は火災への配慮(火気厳禁)、人体や環境への悪影響が挙げられます。冬場や梅雨時に塗装をする場合は、どちらに重点を置くか判断すべきです。

まとめ

塗料の乾燥は、塗料本来の性能を発揮する為に欠かせない工程であり、塗料の種類、季節、温度、湿度、風通し、日向日陰によって乾燥速度が変化することがお分かりいただけたかと思います。
外壁塗装時にはこのような特徴を踏まえて塗料を選ぶことが、満足のいく外壁塗装に繋がります。

また、塗料の乾燥には段階があり、注意点をおさえておけば不安点を取り除き、施工後の不具合も防ぐことができます。
少しの情報でも知識として持っておけば、施工業者との話もスムーズに進めることができます。

外壁・屋根塗装に関する事なら「アイキョウ」にお気軽にご相談下さい

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この記事を書いた人

苫小牧を中心とし、プロフェッショナルな職人・営業を揃え、高クオリティな塗装工事をお約束します。
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