外壁の経年劣化とは?症状と補修方法

外壁の経年劣化

この記事に辿り着かれた方は、ご自宅の外壁の劣化が気になった方も多いのではないでしょうか。快適で安全に暮らせる住まいを保つためには、外壁のメンテナンスがとても重要になります。劣化症状の中でも経年劣化は時間と共に必ず訪れる劣化症状になります。

家の外壁の劣化が起きてしまったときは、経年劣化による原因や、自然災害などの原因など様々です。今回は、外壁に発生してしまう劣化症状や原因、対策方法等を詳しくまとめてみました。

目次

経年劣化とは

外壁の経年劣化とは、建物が建てられてから時間が経過するにつれて、外壁の材質が劣化し、損傷や腐食、割れ、色褪せ、変形などが起こる現象のことを指します。外壁は、建物を外部環境から守る役割を持ち、様々な外部要因(例えば、太陽光、雨、風、塩害、大気汚染、熱膨張など)に晒され、その影響を受けます。これらの外部要因によって、外壁の塗装やコーティングの効果が低下し、外壁の材質にダメージを与えることで、経年劣化が起こります。

塗料の耐用年数による劣化(塗料ごとの目安)

スクロールできます
塗料耐用年数価格帯耐候性防カビ
防藻性
低汚染性遮熱性
アクリル塗料約5~8年1,000~1,800円/㎡
ウレタン塗料約7~10年1,500~2,500円/㎡
シリコン塗料約10~13年1,800 ~ 3,500円/㎡
フッ素塗料約15~20年3,000~4,800円/㎡
無機塗料約20~25年3,500~5,000円/㎡

劣化の症状例

外壁の劣化症状が様々で、ご自宅の状況や外壁材によって生じやすい劣化症状というものがあります。

チョーキング現象
チョーキング現象

外壁のチョーキング現象とは、塗料やコーティング材料が劣化し、表面に白い粉状の物質(チョーク)が付着する現象のことを指します。これは、紫外線や風雨などの外部要因によって、塗料やコーティング材料中に含まれる光分解性添加剤が分解し、表面に浮遊して白い粉状物質として現れるためです。このチョーキング現象が起こると、外壁の色あせや光沢の低下、表面の滑りやすさ、塗料の剥離や劣化などが引き起こされ、外壁の美観や保護性能に影響を与えます。

カビ、苔、藻の発生
外壁 藻・苔

外壁にカビ、苔、藻が発生する原因は、主に外部環境や建物の周辺環境にある湿気、日光不足、風通しが悪い、汚染物質などです。これらの要因により、外壁の表面に湿気がたまり、そこに微生物が繁殖することで、カビ、苔、藻が発生することがあります。

ひび割れ
ヘアクラック

外壁のひび割れは、経年劣化や気象条件、地震などの外力によって、外壁の材質に応力が加わり、その強度を超えて変形が生じた結果、壁に亀裂や割れが生じる現象です。ひび割れが発生すると、外壁の強度や防水性能が低下し、建物の耐久性や断熱性能にも影響を与えます。

色褪せ
外壁 色褪せ

太陽光や雨、風、大気汚染などの外部要因によって、外壁塗装の色が薄くなってしまう現象のことを指します。特に、強い紫外線が作用する場所では、塗料の劣化が促進され、色あせがより早く進行することがあります。

雨シミ
雨シミ

雨水が外壁に付着した際に、その水分中に含まれる不純物質が、外壁表面に残留し、太陽光や空気中の水分などの影響を受けて、変色や汚れの原因となる現象のことを指します。

雨シミは、外壁の美観を損ねるだけでなく、外壁材や塗装材を劣化させることもあります。また、雨シミが原因でカビや藻が発生することもあり、外壁の健康被害の原因になることもあります。

塗膜の剥がれ、膨れ
はがれ膨れ

塗膜の剥がれ、膨れは下地処理不良や湿気の影響などで発生します。外壁の下地が不十分な場合、塗料の密着性が低くなり、塗膜が膨れることがあります。また、外壁内部に湿気がたまると、塗膜の下に水蒸気が溜まり、塗膜が膨張することがあります。

錆び
錆び

金属製の外壁材が酸素や水分と反応して、表面に鉄錆(酸化鉄)が生成する現象のことを指します。一般的に、鉄製の外壁材やその塗装が錆びやすいため、錆の発生がよく見られます。

コーキングの劣化
コーキングの劣化

コーキングの劣化には、紫外線や気候変化、温度変化、建物の地盤沈下や地震、建物の振動、風圧などの外部要因が原因となります。劣化したコーキングには、ひび割れや剥離、変色、硬化、ゴム化などの症状が現れます。これらの症状が見られると、コーキングの防水性や気密性が低下し、外部からの水や風が建物内部に侵入しやすくなります。

外壁の劣化の補修方法

劣化を発見したらまずは、プロの業者に外壁塗装の劣化症状を診てもらうことが大事です。「ひび割れ、雨漏りなど、住まいを細かくチェックしてもらい、 補修が必要か否か、 補修工事の内容、時期、費用、今後のメンテナンス計画などを提案してもらいましょう。

外壁塗装

もっともスタンダードな補修方法が塗り替え(外壁塗装)です。もちろん部分的な補修も可能ですが、美観の問題や、相対的な費用面を考えると前面の塗り替えがおすすめです。

一般的な住宅の場合、外壁塗装には50万円~80円くらいが相場となります。

外壁張り替え

建物の外壁材の劣化、老巧化が激しく、外壁塗装では間に合わない場合に行われるリフォーム工事の一つです。外壁張り替えの方法は、建物の外壁材に応じて異なりますが、「張り替え」か「カバー工法」があります。

張り替え

既存の外壁材を全て撤去して新しい外壁材を施工していきます。

カバー工法

既存の外壁材をそのまま残し、その上から新しい外壁材を施工していきます。

高圧洗浄

外壁にカビ、苔、藻などが発生してしまったときは、高圧洗浄で解決できます。

汚れがひどい場合はバイオ洗浄がおススメです。

コーキング打ち替え

外壁の目地に生じた、既存のコーキングのひび割れや、剥がれた部分を撤去した後に新たなコーキングを上から塗布する方法です。コーキングには増し打ち(既存のコーキングを残す)と打ち替えがあります。

コーキングは目地だけでなく外壁のヘアークラック(0.3㎜以下)のひび割れを補修するのにも利用されます。

最後に

建物外壁は必ず劣化していきます。少しの劣化だから別にいいと放置していると、雨漏りの発生や建物の構造にも影響を与え、建物の寿命を大きく縮めてしまう原因になりかねません。

快適なお住まいを維持するためにも適切なメンテナンスは欠かせません。

私たちアイキョウは苫小牧を中心とし、プロフェッショナルな職人・営業を揃え、高クオリティな塗装工事をお約束します。

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この記事を書いた人

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