苫小牧の外壁リフォームでよく使われる外壁材。特徴と種類!凍害、塩害に強い外壁は?

外壁リフォームでよく使われる外壁材

苫小牧の外壁リフォームは、雪が降らない春~秋がシーズンになります。苫小牧のような寒冷地や、雪が降る地域では外壁に凍害などの様々なトラブルが起きます。

外壁材によっては、雪の影響に強いもの、塩害に強いもの、地震の揺れに強いもの、耐水性や耐久性が高いもの、寒さ熱さに強いものなど、外壁材ごとに特徴がありますので、外壁を選ぶ際は地域の環境に応じたものを選ぶ必要があります。

 また、木造住宅における外壁は、建物そのものを支えるだけでなく、生活空間を外部環境から守る大切な役割を担っています。外壁材は、一番外側の最も厳しい環境に置かれているため、様々な性能が要求されることは言うまでもありません。また、住宅の顔となる部分を担っているため、物理的な性能とともに見た目の美しさといった意匠性が強く求められています。

目次

外壁材(サイディング)の種類

ではどんな種類の外壁材があるのかご紹介していきます。現在、日本で使われているサイディングは「窯業系・金属系・木材系・樹脂系」の4種類になります。

窯業系サイディング

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、繊維質を混ぜ込んだセメントを成型して窯で仕上げます。家の外壁に一番多く使われていて、使用率は住宅外装材の70%以上を占めます。強度があるため衝撃や地震の揺れに強く、耐火性も高いという特徴があります。窯業系サイディングは、デザインやカラーバリエーションがとても豊富で、洋風・和風を問わず、幅広いニーズに対応できます。

金属系サイディング

金属系サイディング

金属系サイディングは、スチール・アルミニウム・ステンレスなどが主原料になります。軽量で家の躯体への負担が少なく、既存の壁への重ね張りにも適しています。金属板と裏打材の間に断熱材を挟んでいるため、断熱性や防音性に優れています。耐水性や耐久性も高く、寒さに強いという特徴もあるため寒冷地の住宅におすすめです。
金属ならではの質感で、デザイン性にも優れます。

木材系サイディング

木材系サイディング

木材系サイディングは、天然の木に塗装を施したものです。天然木なので1枚1枚表情が異なり、張り合わせるとやさしい木の温もりが感じられます。しかし、天然木という特性上、他のサイディングよりも耐水性・耐火性など劣る部分はあります。

樹脂系サイディング

樹脂サイディング

樹脂系サイディングは、すぐれた耐久性と耐候性が大きな特徴です。塩害や凍害に強く、潮風が吹く海沿いや寒冷地でも安心して使用できます。更に重量が軽いため躯体への負担が少なく、色あせしにくいのでメンテナンスが楽ということもメリットです。
樹脂系サイディングは、アメリカやカナダで高いシェアを誇っており、近年、日本でも人気が高まっており、北海道や東北地方を中心に徐々に採用されています。

苫小牧でおすすめのサイディング

では苫小牧でのどのサイディングがおすすめなのかといいますと、おすすめの外壁材は「金属サイディング」と「樹脂サイディング」です。

メリットデメリット

金属サイディング

表面にスチール板などを施し、裏に断熱材を入れた外壁材が金属サイディングです。金属サイディングは商品ラインナップも豊富でデザイン性が高いため、人気が高い外壁材の1つです。

耐食に優れたガルバリウム鋼板やガルファンなどを使用しているため、サビに強く耐久性が高いという長所があります。また、非常に軽量なため耐震性が高いというメリットもあります。

寒冷地である苫小牧の地域におすすめの理由が、金属サイディングは表面材が金属製であるため、水分が浸透せず外壁を守ってくれるのです。通常は寒い季節には外壁材が吸水した水分が、凍結と融解を繰り返すことによって劣化していく「凍害」の発生が懸念されますが、金属サイディングはその心配がいりません。また、断熱性が抜群のため、冬の寒い季節でも暖房費の節約につながり、省エネにも貢献します。

樹脂サイディング

塩化ビニル樹脂でできた外壁材が樹脂サイディングです。潮風などの塩害の影響を受けても腐食しにくく、サビにくいという特徴があります。

耐久性が高いため耐冷害性や耐候性にも優れており、苫小牧におすすめです。

特に塩化ビニール樹脂で出来た樹脂サイディングのメリットは、サイディング自体に顔料が練りこまれているため、色褪せや塗装の剥がれはなく、基本的に塗り替えは不要です。また、シーリングが不要でメンテナンス頻度が少なくすむ外壁材です。

金属サイディング同様、軽くて丈夫なので、建物への負担が少なく耐震性が高いです。更に重ね張りにも対応できます。

金属サイディングと樹脂サイディングとの違い

特徴金属系サイディング樹脂サイディング
耐用年数20~40年25~30年
メンテナンス周期10~15年ほぼ不要
重さ軽量軽量
変色塗膜の劣化変色しにくい
塩害錆びる錆びない
耐凍結性高い高い
防火性
傷のリスク傷がつきやすい付きにくい
材料費(単価)4,000円~6,000円7,000円~9,000円
デザイン性

金属サイディングの価格は、30坪の建坪で100万円~200万円程です。樹脂サイディングはこれに比べると高くなり150万~300万円が平均となります。

ただ金属サイディングは耐用年数は長いですが、メンテナンスとして10~15年ごとの外壁塗装とシーリング補修をしなければなりません。しかし樹脂サイディングはこのメンテナンスがほぼ必要ありませんので、ランニングコストはかなり違います。

また、どちらも軽量で、耐凍結性防火性に優れ、非常に優秀な外壁材ですが、金属サイディングは金属ですので、錆びには弱い点があり、機能面では樹脂サイディングが少し上回ります。(あくまでも平均的に)

機能面では非常に優秀な樹脂サイディングですが、金属サイディングに比べ、価格は高くなります。また、バリエーションが少なく、塗装で色を変えることもできないため、デザインにこだわりのある方には少々物足りなく感じるかもしれません。

劣化の種類

一般的な外壁材の主な劣化症状は、ツヤがなくなる・色あせがある・カビやコケが発生している・チョーキング現象が起きている・塗膜の剝がれやひび割れがある・シーリングが劣化しているなどで、劣化を放置している場合は、耐用年数が短くなることがあります。

金属サイディング

劣化の主なサインはサビ、塗膜の剥がれや膨れ、質感の変化、チョーキング現象など。

樹脂サイディング

原料である塩化ビニル樹脂は耐久性や対候性に優れており、表面に塗膜をつくる必要があません。そのため、一般的な外壁材のように塗装のメンテナンスを必要としません。シーリングも必要なく施工できるので、ここもメンテナンスがいりません。

まとめ

金属サイディングと樹脂サイディングにはどちらにもメリットデメリットは存在します。サイディングを長持ちさせるには、洗浄・塗装・シーリングの打ち直し・補修・張り替えなどのメンテナンスが必要です。劣化症状を見逃して定期的なメンテナンスを行わず、放置してしまうと劣化が進み耐久性が低くなってしまい、せっかく長持ちするものも、ダメになってしまいます。

苫小牧でも海側に住むのであれば塩害に強い樹脂サイディングをおすすめしますが、そうでなければ金属サイディングでも十分に力を発揮してくれるはずです。

どんなサイディングでもメンテナンスは必要ですので、10年を目安に業者に点検してもらいましょう。

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この記事を書いた人

苫小牧を中心とし、プロフェッショナルな職人・営業を揃え、高クオリティな塗装工事をお約束します。
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