外壁塗装の費用の内訳は、材料費、足場代、人件費、その他運営費からなります。材料費には塗料、シーリング材、養生シートや飛散防止ネットなどが含まれます。外壁塗装は家の大きさや形、劣化状態次第で作業量や使用する道具に違いがありますので、定価というものが存在しません。しかし絶対に欠かせない基本の工程はあります。
基本の工程【足場設置(1日) → 高圧洗浄(1~3日) → 下地処理、調整(1日~) → 養生(1日) → 塗装(3日~)】これら工程ごとの費用の相場をご紹介します。
足場代
足場の組立・解体・運搬にかかる費用は、1㎡あたり 600円~1,000円位が相場
- 一軒家は15~20万円。
- 足場価格=「足場面積(足場の外周の長さ×足場の高さ)×平米単価」で求められます。
家の高さの目安としては、1階建て=3.5m、2階建て=6m、3階建て=8.5mです。
一軒家の場合、足場(養生費込み)の相場価格は次の通りです。
延床面積 >> 足場の相場価格
- 25~30坪 >> 15~20万円
- 30~35坪 >> 18~23万円
- 35~40坪 >> 20~25万円
もしご自宅の床面積が25~40坪なのに、足場だけで40万円以上の見積もりを出された場合は注意してください。足場は見積書の中でもごまかしやすい部分なので、本来よりも多く請求されることがあります。
塗料
・アクリル塗料…耐用年数 3~8年、施工単価 1,000~1,800円/㎡
・ウレタン塗料 …耐用年数 5〜10年、施工単価 1,500~2,500円/㎡
・シリコン塗料 …耐用年数 7〜15年、施工単価 1,800~3,500円/㎡
・フッ素塗料 …耐用年数 5〜10年、施工単価 3,000~5,000円/㎡
塗料などの材料費は、外壁塗装の中で約20%を占める大きな部分です。価格が安い塗料を選べば、それだけ塗装全体の値段も下がります。しかし、安い塗料は同時に耐久年数も短くなります。つまり、再び外壁塗装が必要になる期間が短くなってしまうため、結果的にコストがよりかかることにもなりかねません。
人件費
職人が行った工事に対してかかる費用
シーリング(コーキング)
シーリング打ち直し工事には、「打ち替え」と「打ち増し」の2つの方法があります。
各々のシーリング工事(コーキング)の単価は次の通りです。
シーリング打ち替え工事の参考単価
*既存のシーリングを全て撤去したあとに、新しいシーリングを充填する施工方法です。
シーリング打ち替え工事の参考単価:700~1,200円/m
シーリング打ち増し工事の参考単価
*既存のシーリングの上から、新しいシーリングを足していく施工方法です。
シーリング打ち増し工事の参考単価:500~900円/m
高圧洗浄
塗装の前に壁面を洗浄する作業です。
1m2あたり100〜300円
飛散防止ネット張り
1m2あたり100〜200円
養生
1m2あたり250〜400円
現場管理費
3万~5万円
廃材処理費等
1万~3万円