吹き付け塗装とは?メリットデメリット

吹き付け塗装とは?メリットデメリット

『吹き付け塗装』という言葉に聞き覚えがない人でも、細かな石粒や砂を吹き付けたような外壁の住宅を目にしたことがありませんか?それは「吹き付け塗装」の一種です。最近は施工例が少なくなっている工法ですが、仕上がりの多彩さや独特の趣から今でも人気がある工法です。

今回は吹き付け塗装の特徴とメリット・デメリット、DIYでできるメンテナンス方法や塗り替えリフォーム時の注意点を紹介します。

目次

吹き付け塗装とは?

吹き付け塗装とは、吹き付け機械(エアレススプレー・万能ガンなど)を使って霧状にした塗料を、吹き付けて塗装する方法です。

塗料を噴射することで、均一な薄い膜を形成することができ、一般的には、大面積の塗装や凹凸のある部分への塗装に適しています。また、吹き付け塗装では、短時間で大量の塗装ができるため、効率的な作業が可能です。しかし、技術的な要素が多く、正しいスプレーガンの選び方や塗料の希釈、塗装の角度や距離などに注意が必要です。

吹き付け塗装の特徴(メリット、デメリット)

施工が容易で工期も短いサイディングが普及するにつれて、モルタル外壁と吹き付け塗装の需要は減少しており、現在は新築物件の4%程度の調査結果があります。

そもそも吹き付け塗装は、モルタル外壁の塗装時に採用されることの多い塗装法です。しかしながら、近年のサイディング外壁の台頭によりモルタル外壁が減少したことで、モルタル外壁の塗装の施工数が減り、あわせて吹き付け塗装の施工数も減少したというわけです。

モルタル外壁や吹き付け塗装の施工数が減少しているため、現在では吹き付け塗装ができる塗装業者の数も減りつつあるのも事実です。

メリット

・工場規格品であるスレートと異なり、オリジナリティのある外壁を実現できる
・塗装に厚みがあるため、重厚感を出せる
・コテで波型や横筋状の模様をつけて仕上げる工法よりも費用が安い場合が多い
・透湿性(湿気を逃がす性能)が高く内部結露を防止できるため、外壁の保存性がよい

デメリット

・凸凹があるために汚れがつきやすい
・ヒビが入りやすい
リシン仕上げの場合は耐久性が低い

吹き付け塗装ならではの外壁の表情にこだわりたい人、コテ仕上げなどの高価な仕上げ方法よりも塗装費用を節約したい人には吹き付け塗装がおすすめです。

ただし、汚れやすい点や仕上げ方法によっては比較的早い時期に塗り替えを検討する必要がある点に注意が必要です。

現在、戸建ての塗装時に吹き付け塗装が採用されるのは稀

先述通り、吹き付け塗装の施工数は、近年、大きく減少しています。

サイディング外壁にも吹き付け塗装はできますが、一般的ではありません。その理由は様々ありますが、サイディング外壁には、はじめから意匠性が表現されているため、吹き付け塗装で意匠性を表現する必要がないというのも理由として挙げられます。

吹き付け塗装には多量の塗料が飛散するデメリットもある


吹き付け塗装には、霧状の塗料が多量に飛散してしまうというデメリットがあります。この飛散のデメリットも、吹き付け塗装の施工数が減少している理由の一つです。

もちろん、塗料を付けてはいけないところに飛散した塗料が付かないよう、多くの塗装業者が万全の養生をします。しかしながら、風などによって霧状の塗料は思いがけず遠くへ飛んでしまうこともあり、たとえば隣近所の住まい、付近に停めてある車などを汚してしまうリスクはゼロではありません。近年、隣近所との距離が近い住まいも多いため、リスクのある吹き付け塗料は避けられる傾向にあります。

養生

建築や塗装などの工事現場で、作業範囲以外の部分を保護することを指します。ビニールシートやマスキングテープ、プロテクターなどを使って、床や壁、ドアや窓枠などを覆い、保護します。また、作業員の安全を確保するために、安全帯や柵なども養生の一環として設置します。

吹き付け塗装が施工されている外壁の再塗装方法

吹き付け塗装が施工されている外壁を再塗装する(塗り替え)方法について解説いたします。

ローラーで塗り替えるのが一般的

現在、ローラーを使っての外壁塗装が主流ですが、吹き付け塗装が施工されている外壁も、ローラーを使って塗り替えるのが一般的となっています。ちなみに、外壁の大部分はローラーを使用しますが、ローラーでは塗りにくい細かい部分については刷毛を使用します。

凹凸のある塗装仕上げが施工されている外壁を、ローラーで塗装する場合

吹き付け塗装が施されている外壁には、凹凸がある塗装仕上げが施工されていることが多く、凹凸がある塗装仕上げが施工されている外壁をローラーで塗装すると、凹凸部分にうまく塗料が付かないことがあります。そこで、凹凸のある塗装仕上げが施工されている場合、ローラーで塗装した時に上手く塗料が塗装できるように、フィラーと呼ばれる下塗り塗料を使用するケースがあります。

フィラー

フィラーとは、下塗り塗料の種類の一つで粘度が高く、厚く塗れることから、フィラーを塗装すると、外壁の凹凸の部分を平滑にすることが出来るという事です。

まとめ

最近では、戸建ての塗装時に吹き付け塗装が採用されることは、ほとんどありません。そのため、現在お住まいの外壁に吹き付け塗装が施工されている場合も、ローラーで塗り替えるのが一般的となっています。「どうしても吹き付け塗装で塗り替えたい」という場合は、吹き付け塗装を選択することも可能ですが、特にこだわりがなければ、ローラーで塗り替えるのがいいと思います。

苫小牧の外壁・屋根塗装に関する事なら「アイキョウ」にお気軽にご相談下さい


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この記事を書いた人

苫小牧を中心とし、プロフェッショナルな職人・営業を揃え、高クオリティな塗装工事をお約束します。
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