「窯業系サイディングについて詳しく知りたい」「窯業系サイディングにリフォームする場合の費用が知りたい」窯業系サイディングは、日本で最も多く使用されている外壁材ですが、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。窯業系サイディングは、比較的安価でデザイン性に優れている外壁材です。窯業系サイディングへのリフォームを検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
- 窯業系サイディングの概要
- 窯業系サイディングのメリット・デメリット
- メンテナンスのタイミング
- 火災保険の活用で費用が軽減できるかも!?
窯業系サイディングとは?
まず、窯業系サイディングとは、セメントに繊維質を混ぜ、板状に形成した外壁材です。機能性やデザイン性に優れており、日本で使われるサイディングボードのほとんどが窯業系サイディングとなっています。
また、色やデザインのバリエーションが豊富なため、タイル調やレンガ調などさまざまなデザインに対応が可能です。
窯業系サイディングのメリット・デメリット
メリット
デザインのバリエーションが豊富
初期費用が抑えられる
施工期間が短い
耐火性に優れている
デメリット
メンテナンス頻度が高い
熱が蓄積しやすい
素材自体に防水機能がない
窯業系サイディングのメリットをご紹介します。
デザインのバリエーションが豊富
窯業系サイディングは、デザインのバリエーションがとても豊富です。
成形性が高く、タイル調や木目調、石柄など好みに合わせて柄が選べるので、理想通りの外壁が手に入ります。サイディングのなかで、最も市場シェア率の高い窯業系サイディング。その割合は、日本で使用されている外壁材の約70%にものぼります。市場シェアが高いため、それだけ各メーカーから様々なデザインの製品が販売されており、色&柄のバリエーションはサイディングのなかでダントツです。
デザインの自由度の高さは、窯業系サイディングにおける最大のメリットです。
初期費用が抑えられる
窯業系サイディングは他の外壁材と比べて初期費用が安いため、導入しやすい外壁材です。
30坪の住宅で、外壁張り替えのリフォームを行う場合、180~220万円程度でリフォームできます。
また、作業はサイディングボードを外壁に張り付けていく簡単な方法で行われるため、多くの業者が工事することが可能で、人件費も抑えられるでしょう。
窯業系サイディングは、コスト面と機能面の両方を兼ね備えている外壁材です。
施工期間が短い
窯業系サイディングのリフォーム期間は、25〜40日程度です。工場で生産されたサイディングボードをそのまま使用するため、現場での工期が短くなります。
初期費用を抑え、施工期間を短くしたい方にはとてもおすすめの外壁材です。
耐火性に優れている
窯業サイディングは、防火外壁材と呼ばれるほど耐火性に優れている外壁材です。建築基準法で定められている試験に合格し、不燃材料や純不燃材料としても国から認められています。
窯業系サイディングのデメリットをもっと詳しく
メンテナンス頻度が高い
窯業系サイディングは、基本的にこまめなメンテナンスや塗装が必要な外壁材です。一般的な窯業系サイディングであれば、10年に1度の塗り替えをしなければなりません。
メンテナンスせず、長く放置するとひび割れや剥がれなど劣化しやすくなるので、こまめな修繕が大切になります。
熱が蓄積しやすい
窯業系サイディングの原料であるセメントは、熱を吸収しやすい性質を持っているため、室温が高くなりやすいです。
特に夏場は、外壁が熱を持つと室内にまで影響が出るので、エアコンの使用頻度が高くなるでしょう。
しかし、遮熱効果や断熱効果のある塗料を使用すれば、室内の温度上昇を防げる可能性が高いです。
素材自体に防水機能がない
窯業系サイディングの素材はセメントのため防水機能が基本的にありません。窯業系サイディングを施工するときは、塗装による防水加工で補う必要があります。
防水性の高い塗料が劣化して剥がれてしまうと雨や水の影響を外壁が直接受けてしまうので、こまめにチェックしましょう。
まとめ
今回は、窯業系サイディングのメリットや種類をご紹介しました。
窯業系サイディングは、低コストでデザイン性が高いとても人気の外壁材です。しかし、他のサイディングボードと比べてメンテナンス頻度も高く、手間がかかってしまいます。
外壁材を検討するときは、見た目や初期費用だけでなく、メンテナンス性も見極めて選ぶようにしましょう。
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