左官仕上げとは

左官仕上げとは、建物の外壁や内壁などの表面を美しく仕上げるために、職人がコテで丁寧にモルタルや漆喰などの材料を用いて塗り、磨き上げる工程のことを指します。モルタルを用いた左官仕上げは、モルタルを塗り、均等に仕上げた後、表面を磨くことで美しい仕上がりを得ます。また、外壁の防水性や断熱性を高めるために、適切な塗料や防水材を使用することが一般的です。
左官仕上げは、建物の外観だけでなく、耐久性や防水性を高めるためにも重要な工程です。
特徴(メリットデメリット)

左官仕上げのメリット
- 1.耐久性が高い
左官仕上げは、セメントや石灰などの耐久性の高い素材を使用しているため、壁や床などの表面が強固であり、長期間の使用にも耐えることができます。
- 2.防水性がある
左官仕上げは、素材に含まれる石灰やセメントの性質により、防水性に優れています。特に浴室やキッチンなどの水まわりにおいて、水に強く、汚れがつきにくいのが特徴です。
- 3.デザイン性が高い
左官仕上げは、職人の技術によって表情豊かなデザインが実現できます。様々な模様や彫刻などを施すことができるため、建築物の外観や内装に個性的な雰囲気を与えることができます。
- 4.施工が比較的容易
左官仕上げは、熟練した職人によって行われる伝統的な技術ですが、現代では機械化された工具が使用されることもあり、比較的簡単に施工することができます。
- 5.メンテナンスが容易
左官仕上げは、汚れがつきにくく、塗装のように定期的なメンテナンスが必要ないため、手入れが簡単でコストがかかりません。
以上のように、左官仕上げには多くのメリットがあります。ただし、施工前には素材やデザインなどを慎重に検討し、熟練した職人による施工が必要です。
デメリット
- 1.施工期間が長い
左官仕上げは、複雑な加工や仕上げが必要なため、施工期間が比較的長くなる場合があります。また、乾燥が必要なため、仕上がりまでの時間も必要です。
- 2.コストが高い
左官仕上げは、専門技術を持つ職人が必要なため、他の仕上げ材料に比べてコストが高くなることがあります。また、材料の取り扱いや加工方法にも熟練した技術が必要です。
- 3.耐久性に限界がある
左官仕上げは、一般的には耐久性が高いとされていますが、強い衝撃や外力には弱く、維持管理が必要な場合があります。
- 4.色合いの変化
左官仕上げの色合いは、材料や施工方法によって変化することがあります。また、時間とともに変色することもあります。
- 5.汚れやすい
左官仕上げは、表面が滑らかであるため、汚れが目立ちやすく、汚れ落としには専用のクリーナーが必要になる場合があります。
以上が左官仕上げのデメリットです。ただし、施工方法や材料によっては、これらのデメリットを軽減することも可能です。
左官仕上げの費用相場

一般的な左官仕上げの費用相場は、1平方メートルあたり2,000円~5,000円程度ですが、上記の要素によって大きく異なることがあります。
- 工事の規模:仕上げる面積や施工箇所の数によって費用が変わります。
- 使用する材料:使用する左官材料の種類によって費用が異なります。
- 仕上げの種類:左官仕上げには様々な種類があり、それぞれの種類によって費用が変わります。
- 工期:工期が長いほど費用が高くなる場合があります。
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