外壁塗装の最適な時期とタイミング

外壁塗装の最適な時期とタイミング
目次

外壁塗装の最適な時期

外壁塗装のベストな時期は、主に以下の3つの内容によって決まります。

● 塗料の耐用年数 ● 外壁の劣化症状 ● 外壁の素材

住宅の外壁でよく使われている窯業(ようぎょう)系サイディングモルタルは、セメントが主成分です。セメントの表面は防水性が低いため、そのままの状態では雨水が染み込んでしまいます。
そのため、表面を塗装して保護しなければなりません。

しかし、塗膜が劣化すると外壁が風雨や紫外線にさらされて、建物の腐食を進めてしまいます。塗膜におおわれた外壁は、適切なタイミングで塗り替えが必要です。

そう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

外壁塗装は適切なタイミングで定期的におこなうことで、大事な家を長持ちさせることができます。

この記事では外壁塗装をおこなう最適な時期・タイミングをわかりやすくご紹介いたします。

外壁塗装をおこなうタイミングは10年が目安

目安

皆さんが外壁塗装を考えるのはどのような時でしょうか?

・家を建てて年数が経過して汚れが気になってきたから
・ご近所の方が塗り替えをおこなっていたから
・親戚の集まりの前に外壁を綺麗にしたいから

・・・様々な理由があるでしょう。

しかし

「外壁の汚れは気になるけど、今すぐおこなう必要はないな」と

外壁塗装の必要性をあまり感じていない方も多いと思います。

ここではまず外壁塗装の必要性をお伝えいたします。

外壁塗装・屋根塗装は築10年が目安

日本の住宅平均寿命は約30年で、これはアメリカの住宅平均寿命の3分の1と言われています。

なぜここまでも違うのでしょうか。これは日本の気候に原因があります。

日本は高温多湿であり、元々の日本家屋とは石の上に土台が乗るような構造でした。

しかし現代の日本住宅は、コンクリートを基礎に使うようになったことで、床下の風通しが悪くなり、住宅に使用する木材が痛みやすくなってしまったのです。

大切なお家を守るためにも、定期的にメンテナンスをおこない、長期的に風雨・紫外線などから私たちを守ってもらう必要があります。

築10年目で塗装をすると良い理由

現在、日本の住宅の約80%を占めると言われている、窯業系サイディングボード。

その窯業系サイディングボードは主成分がセメントのため、元々防水性能は全くありません。

そのため工場出荷時に塗装をおこない、防水性を持たせていますが、その防水性能も5~7年で切れてしまいます。

その他の外壁材もほとんどが同様の年数で最初の防水性が切れてしまうため、

目安として

「築10年で1回目の塗装」

というのが一般的によく言われます。

塗装をするメリットとして次の2つが主に挙げられます。

①建物の美観を保つ

外壁は毎日、風雨や紫外線に晒されているため、色あせや塗膜の汚れ・劣化が見られます。

外壁塗装をすることによって、劣化していた外壁塗膜を綺麗にすることができ、新築のような輝きを取り戻すことができます。

また、新築時とは違ったデザインや色味に変更することもでき、今までと気分転換をすることも可能です。

②外壁を保護するため

塗料を塗り、塗膜を作ることで、劣化した外壁を風雨や紫外線などから守ることができます。

定期的なメンテナンスをおこない、建物の耐久性を高めることで、劣化の原因から大切なお家を守ります。

お家の築年数が5~7年の方は、防水性が切れるといわれている時期ですので、一度外装劣化診断をしてみるとよいでしょう。

外壁の防水性が低下すると構造の劣化につながる

外壁に劣化症状があらわれたときも、塗り替えの時期といえるでしょう。
家は、それぞれ違う環境の中に建っています。
太陽光が常に照りつけていたり、湿度が高い場所に建っていたりする家では、特に外壁の劣化が進みやすいです。
そのため、同じ塗料で塗装されていたとしても、住宅によって劣化速度が違うので、塗り替え時期が変わるケースもあります。
塗料の耐用年数だけでなく、塗膜劣化のサインも塗り替え時期を知る手がかりにしましょう。以下にて、外壁の塗り替えが必要な外壁の劣化症状についてご紹介します。

チョーキング

劣化進行度:中

チョーキング

外壁を触った時に、白い粉が手についたことがないでしょうか?
実はこのことを「チョーキング現象」といいます。これは紫外線や直射日光、風雨などが原因となり、塗装の表面が劣化して起こるものなのです。

このチョーキング現象を放置しておくと、外壁のひび割れやカビの発生などにまで発展する恐れがありますので、早めのメンテナンスが必要です。

塗膜の膨れ・剥離

コンクリート塗装剥がれ写真

外壁の塗膜が膨れていたり、剥がれていたりしませんか?実はこれも外壁塗膜の劣化が原因で、塗膜の膨れ・剥離を放置しておくことで、外壁内部へ雨水が浸入しひび割れ等を引き起こす恐れがあります。

クラック(ひび割れ)

外壁ひび割れ

劣化進行度:高

外壁のひび割れのことを「クラック」といいます。

クラックの幅が0.3mm以下のものをヘアークラック、0.3mm以上のものを構造クラックと言い、構造クラックがある場合には、早急なメンテナンスが必要となります。

クラックを放置しておくと、そこから雨水がどんどん浸入し、カビなどの原因になる他にも住宅の強度低下の問題も引き起こす恐れがあります。

シーリング材の塗膜剥がれ・割れ

劣化進行度:高

サイディングボードの継ぎ目や窓のサッシ回りなど、シーリング部分が劣化し亀裂が生じていることがあります。

シーリング材が劣化している場合は、「増し打ち」や「打ち替え」をおこない、目地部分からの雨水の浸入を防ぐ必要があります。

このように外壁材の劣化においても、様々な劣化のサインがあります。
まだ早急な対策が必要でないものから、住宅の構造劣化に繋がる重大なものまで、いくつかありますので、劣化進行度が高の劣化が見られる場合には、早急に専門家へ相談をしましょう。

外壁塗装に最適な季節~各季節のメリット・デメリット~

ではいよいよ、外壁塗装をおこなうのに一番良い季節をご紹介したいと思います。

外壁塗装の作業環境は一般的に、

気温:5℃以上

湿度:80%以下

といわれており、この条件下であれば年中外壁塗装をおこなうことができます。
ですが、それでは「いつすればいいの!?」と決めかねてしまいますよね。
そこで各季節のメリット・デメリットをご紹介いたします。

季節メリットデメリット
湿度が低いことから塗料が乾きやすく、工事にはベストな時期4・5月は不安定な天候が多く、作業期間が伸びてしまう
梅雨雨が降っていなく適切な湿度を守れば、今の塗料なら問題ない雨の日は工事ができないため、工期が長引く可能性あり
気温が高いため塗料の乾きが早く、塗料の伸びもよいため作業を早く進めることができる養生をするため窓を開けることができない
空気が乾燥しており気候も穏やかなため、施工がしやすい季節台風のシーズンとなるため、天候が不安定となり、工期も延びやすくなる
空気が乾燥しているため塗料の定着がよいこと、また養生で窓を閉めたままでも支障がない日照時間が短いため、他の季節と比べ作業可能な時間が短くなってしまうこと、気温や霜・積雪の影響で工期が延びる恐れあり

このように各季節によってそれぞれメリット・デメリットがあります。

また、季節のメリット・デメリットを考慮した施工以外にも、各ご家庭のライフイベントに合わせての施工も多く、実際に「お盆や年末年始の親戚の集まりに合わせて施工をしたい」

という工事の依頼で、7月から8月にかけてや10月頃からの年末完工に合わせた時期は工事が増加する傾向にあります。

また外壁材によっても、塗り替えタイミングが異なります。国内の外壁材で最も使用されているのは、およそ80%の国内シェア率を誇る「窯業系サイディング」です。
窯業系サイディングは、セメントと繊維質を混ぜ合わせて板状にした素材で、耐久性やデザイン性が高く、人気の外壁材となっています。
この窯業系サイディングはセメントが原料であることから、防水のため基本的に定期的な塗装が必要です。
また、セメントや砂、水を混ぜた塗料で仕上げるモルタル外壁も同じく、一般的には塗装をしなければなりません。
窯業系サイディングやの外壁の住宅では、既存の塗膜の耐用年数に合わせて、塗り替えを検討することになるので、覚えておきましょう。

外壁塗装とリフォームを同じ時期におこなうとお得!?

外壁塗装をおこなう際には、家の周りに足場を必ず設置します。家の大きさや形状にもよりますが、足場設置には費用がかかりますので、足場設置のタイミングに合わせ、お家のリフォームをおこなうとよいでしょう。

外壁塗装

外壁塗装をおこなう際には、家の周りに足場を必ず設置します。家の大きさや形状にもよりますが、足場設置には費用がかかりますので、足場設置のタイミングに合わせ、お家のリフォームをおこなうとよいでしょう。

屋根塗装

近年太陽光パネルを設置するお家も増えてきました。もちろん太陽光パネルを設置する際にも、足場は必要です。また一度太陽光パネルを設置した後に屋根塗装をおこなうとなると、太陽光パネルを外して塗装をしなければなりませんので、太陽光パネル設置を考えられている方は、合わせて外壁・屋根塗装をおこなうとお得になります。

室内リフォーム

浴室やキッチンの室内リフォームの場合でも、外壁塗装が必要になる場合があります。
その他にも、雨戸からシャッターへの変更や、間取りの変更に伴う窓の移動など、室内のリフォームでも外壁が絡む工事がたくさんあります。

まとめ

外壁塗装をおこなうタイミングは、お家の築年数や劣化状況によって変わってきます。

そのため、築10年目を迎えるタイミングや、外壁に気になる症状が出た際には、そのまま放置せず、業者に塗装が必要かどうか、外壁の劣化診断をおこなってもらうようにしましょう。

そして、外壁塗装をおこなうことが決まってから、ご家庭のライフイベントや室内リフォームのご予定に合わせ、どの時期に塗装工事をおこなうのか、決定するとよいといえるでしょう。

外壁・屋根塗装に関する事ならお気軽にご相談下さい

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この記事を書いた人

苫小牧を中心とし、プロフェッショナルな職人・営業を揃え、高クオリティな塗装工事をお約束します。
ご覧になられるお客様に少しでも有益な情報をお届けしていきます。
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