弾性塗料とは
弾性塗料は、一般的な塗料と比較して、柔軟性や耐久性が高く、建物や構造物の表面を保護するために使用される塗料の一種です。
弾性塗料は、建物や構造物の表面に適用すると、表面の伸縮や変形に追従して伸縮し、亀裂や割れなどの損傷を防ぎます。また、防水性や防腐性も持ち合わせているため、屋外で使用されることが多いです。
弾性塗料は、主にアクリル系やシリコン系の材料で作られており、多くは水性であるため、施工時の臭いや有害物質の放出が少ないという利点があります。さらに、多くの色や仕上げがあり、デザイン性にも優れています。
弾性塗料に向いている外壁材
弾性塗料は、通常、木材、セメントファイバー板、アルミニウム、スチールなど、多くの外壁材料に適しています。ただし、それぞれの材料によって適した塗料の種類や塗布方法が異なる場合があります。
木材の外壁には、通常、油性塗料が使用されますが、弾性塗料は、木材の変形に追従し、割れや剥がれを防止するためにも良い選択肢です。
セメントファイバー板は、水分に強く耐久性が高いため、弾性塗料に適しています。アルミニウムやスチールは、錆びにくく耐久性が高いため、弾性塗料がよく使用されます。
モルタル外壁には特に適している
弾性塗料は、一定程度の伸縮性や柔軟性を持っているため、外壁材が比較的硬く、割れやひび割れが生じやすい場合に向いています。モルタルは、セメントや砂、水などで作られた硬い材料で、耐久性が高く、建築物の外壁や基礎などによく使用されます。そのため、モルタルを外壁材として使用する場合、弾性塗料による保護や塗装が必要となります。弾性塗料は、モルタルの表面に密着し、割れやひび割れを防止するとともに、耐候性や防水性を向上させる効果があります。
窯業系サイディングには注意が必要
サイディングは、変形や割れが起こりやすい外壁材で、弾性塗料は、表面の変形に追従し、割れや剥がれを防止することができます。
しかし、 窯業系サイディングはモルタルよりも蓄熱性が高く、 その熱によって弾性塗料の塗膜が柔らかくなり、外壁表面に膨れや剥がれが発生する可能性があります。
弾性塗料の特徴(メリットデメリット)
メリット
防水性が高い
弾性塗料は、耐水性が非常に高いため、雨水や水蒸気から建物を保護することができます。
伸縮性がある
弾性塗料は、伸縮性に優れているため、建物の膨張や収縮に対応することができます。そのため、建物が歪んだり、地震などの自然災害に対しても、建物の損傷を最小限に抑えることができます。
耐久性が高い
弾性塗料は、通常の塗料よりも耐久性が高いため、長期間にわたって美しい仕上がりを維持することができます。また、紫外線にも強いため、色あせや劣化が起こりにくくなっています。
デメリット
施工が難しい
弾性塗料は、通常の塗料よりも粘性が高く、施工が難しいというデメリットがあります。また、施工時には、プロの技術が必要となることが多いため、DIYでの施工は難しいとされています。
コストが高い
弾性塗料は、通常の塗料よりも高価なため、コストがかかるというデメリットがあります。特に大規模な建物や工事には、高いコストが必要になることがあります。
シミが残りやすい
弾性塗料は、水分を含んでいる場合や、施工が不適切な場合に、シミが残ることがあります。そのため、施工時には注意が必要です。
最後に
弾性塗料は、他の塗料に比べて伸縮性や弾力性があるため防水性が高い塗料く、外壁のひび割れや雨漏りが心配な場合にオススメですが、汚れが付着すると落ちにくく、施工価格が高くなる傾向にあります。
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